きめことは(かきなおし)
こんにちは、ことばです( *´艸`)

今回のテーマはみんな言っていますという
フレーズの【みんな】って、誰のこと?」です。

「みんな」とは、誰のこと?
どういう意味なの?


言われた側は、疑問に思いますよね💦

「みんなという言葉を使う人」の想いを
探っていきながら、言われた時の対処法や
どういう気持ちで受け止めるべきか

考えていければいいなと思います(*^v^*)

【とても傷ついた経験】

職場で、このフレーズを聞かれたことって
あなたは、おありですか?

例えば、上司に業務改善の提案をする時
「倉庫の物品の置き方、使いにくいって
みんな言っています。変更してもいいですか?」
とか

自分が管理職で、職員さんから
「○○さんの勤務態度、施設長から話をして下さいよ~
みんな、同じこと言ってますよ
とか

はたまた同じ職員同士で
「○○さんから聞いたけど、あなたの勤務態度が
悪いって、みんな言っているらしいよ。なおした方が
いいんじゃない?」
とか

聞いたり、言われたり、使ったりしたことって
もしかしたら、一度はあるのではないでしょうか?

僕も実際に、言われた事があります。

介護現場で働いていた時、指導の意味合いで
だったと思うのですが、先輩職員から

「ことばくん、もう〇年目なんでしょ?
もう少し積極的に介助に入るとか、自分で考えて
動いてる?みんな言ってるよ?」

みたいなことを言われました。

指摘された時、
「そうか・・もっと考えて仕事しないとなぁ」
などと思・・えるわけもなく

「みんな言っている」
という、この言葉がとにかく頭に残り
指摘された事は心に刺さらず、ただただ
心に5倍(当社比)のダメージを受けました。

なぜこんなにも傷ついたのか、当時は
よく分かっていなかったのですが、今考えると

自分は指摘された時、先輩の仰る「みんな」
「職場の全職員」のようなイメージで
捉えてしまったため

「やっぱり、みんなが僕を無能だと
思っているのか・・」

みたいな、大変にネガティブな思考
展開させてしまったからなのかなと思います。

(普段、自分では仕事出来ないと思っていても
他の人に改めて言われると傷つく不思議)

先輩は、僕を落ち込ませようとされたのではなく
気持ちを奮い立たせようとしてくれて
いたのだと思いますが、それだけに

「みんな言っている」というこのフレーズは
とても強い力を持っていると、
お分かりになるかと思います。

ですが、その後も仕事の経験を重ねる中で
「この言葉を鵜呑みにはしない方がいいし
自分は使わない方がいいな」
という
考えに至りました。

【みんなという言葉の定義】

まず「みんな」という言葉の定義ですが

「全員」だったり「そこにいる人全て」だったり
「決まった仲の良い数人」だったりと、
意外と、広義な解釈の出来る言葉です。

つまり「言葉を使う人の、さじ加減」である事が
多い言葉です。

こういう広義な言葉は、誤解を与えやすいので
個人的には「使用しない方がいいと思う言葉」
かなと思っています。

【言葉の持つ力】

例えば、あなたが指導される側で

「あなたの声掛け、キツく聞こえるから
気を付けてね」

みんな言っていたけど、あなたの声掛け
キツく聞こえるから気を付けてね」では

どちらが、どのような印象を受けますか?


自分は率直に「みんなが言っていたとか
そんな情報、相手を傷つけるだけなのに
指導の時に必要なのかな?」
と思います。

これは、多くの人間が持つ「多数派の意見と
自分の意見が一致すれば安心する心理」
を取り入れた

「相手をコントロールする方法」
です。

個人の意見だとしても「みんなが言っている」
というフレーズを差し込むだけで

まるで「多数派の意見」のように
相手に思わせる事が出来て、
説得力を上げられる上に

言われた側を「少数派」の立場に追いやるので
自信を奪い、不安を与え、相手の行動を
制限しやすくなります。

また、発言の責任を問われた時に「自分だけでなく
他の人も同じ意見だった」
と思わせる、つまり

「個人の責任ではなく、みんなの責任」にして
発言の責任を回避する
手段にも有効です。

一石三鳥のような言葉ですね( ;∀;)

ですが、そんな上手い話ばかりではありません。

もし、この言葉を指導される際に使う、
もしくは今後使おうと考えておられるのであれば
控えた方がよいと思います。

それはなぜか?

あなた個人の「信頼」に関わるからです。

【強い言葉のデメリット】

「みんな言っている」は、便利な言葉ですが
この言葉を多用するほど、周りから信頼を得る事が
難しくなる
考えた方が良いと思います。

その理由は、メリットの裏を返すようなもので
「物事を深く考えず、責任を負いたくない人」
だと、思われてしまうからです。

例えば、ぼくは現在、たまたま
管理職をさせて頂いていますが、職員さんに
「〇〇さんですが、△△な理由で、
勤務態度に問題があります、注意して下さい。
みんな言っていました」

みたいな感じで、言われたとしたら

「みんな」とは、
具体的に誰が言っていましたか?」

と、聞くようにしています。

具体的に複数の職員の名前を挙げる方や
「それは言えません」みたいに仰る方、
それぞれですが

自分は必ず「みんなというフレーズ」に対して、
突っかかります。

それは、真偽は二の次で「みんな言っている」
という言葉を使うリスクを、分かって欲しいという
目的があります。

あと、今思いつきましたが
「僕の中のみんなは職員のみなさん、全員という
イメージですが、〇〇さんが今、仰ったみんなは
僕の認識と共通していますか?」

みたいに、今後は聞こうと思います。

管理職の方であれば、職員さんから
色々と意見を頂く状況が多いと思いますが
「結局、誰が得をするのか?」という
視点で考えれば

個人が何らかの利益を得たいだけなのか

本当に、職場の事を考えての意見なのか

分かりやすくなるかと思います。

その中で、職場の方向性と照らし合わせながら
より良い選択が出来ればいいですよね(*^v^*)

【まとめ】

今回は「みんな言っている」という言葉には
どういう力があるのか、
使う人は、どういう意図があり、
他人にどう思われやすいか、書かせて頂きました。

そもそも、数十人単位の職場でも、
仕事の価値観は、皆さんバラバラ
ですのに
「みんな言っています」なんて状況が、
成立する事はまずありません💦

ですので、このブログを読まれたあなたは
今後「みんな言っている」と誰かに言われたら

「みんなとは誰のことですか?」

具体的に聞くようにしてみて下さいね(*^v^*)

お互いに気持ち良く働くために
言葉の選定は不可欠です。

相手を無用に傷つけたり、軽んじたりせず

「言葉を尽くして」想いを伝えられるように
なりたいなどと考えている、ことばでしたっ

読んで下さって、ありがとうございました。