ことばの0からのビジネス~ゼロビジブログ~

大阪の福祉施設で働く社会人である「ことば」が インターネットでお金を稼ぐ(月500円でも!)ことを 目標に、ブログを更新しながら ビジネス関連の学習、日々の好きなものや作品、 楽に仕事と向き合うための考え方や、 対人関係での悩みを減らすための価値観をお勉強していきます。 漫画、イラストを描くのも好きです。 記事内のイラストは、ぜんぶ描いています( *´艸`) もっと増やしていきたい・・! よろしくお願いいたします。

タグ:介護

うらではつらいことは
こんにちは、ことばです( *´艸`)

今回のテーマは
「楽しい仕事なんてあるのかな?」
という内容です。

結論から書かせて頂きますと
「仕事は楽しくはないけれど、他人に
楽しく伝えることは出来るかも」
というものです。

よろしくお願い致します( *´艸`)

【仕事とは、そもそもなんなのか】

あなたはお仕事、楽しいですか?
いま、楽しく感じられているのであれば
本当になによりです( *´艸`)

ぼくの今までの仕事経験ですが、
真似事の営業から始まり
いくつかの接客業を経て、今は福祉・・
介護施設で働いています。

子供の頃は「消防士になりたい」などと
思っていました(ミニカーが好きだったので)

「仕事の定義」ってなんでしょうか?

ググってもいまいち要領を得なかったので
自分で考えてみますね。

「自分が世の中に与えた価値が
金銭的な対価として、1円でも受け取れるもの」

なのかなと、思います。

「金銭を受け取れる作業」が仕事で
「金銭が発生しない作業」はボランティアだと
自分では考えています。

今は、職業選択のための材料というか
「その職業に就く前に、ネットなどで
情報をいくらでも仕入れることが出来る」
ため

自分の性格、性質と相対して考えて
「自分に合うか、合わないか」の見極めが
ひと昔前より、容易になったと考えています。

ですのでネットが普及する以前よりも

「この仕事、思っていたカンジじゃない」
とか
「まじでぜんっぜん想像と違う💦」みたいな理由で
即退職される方って、総数的には
減っているのではないかな?と思います。

若い方は「Youtuberなどの配信者」になりたい方や
ひと昔前でしたら「芸能人」「お笑い芸人」
「プロのスポーツ選手」などが、上位ですし
もちろん今も、人気で憧れられる職業と言えます。

単純に疑問に思いませんか?

「星の数ほど仕事が存在する中で
なぜ人気がある職業と、ない職業が生まれるのか」


「人気のある職業とない職業の違いは
いったい何なのか?」


ぼくも、もちろんすべての職業を経験したことは
ありませんが、大半の「仕事」は
「単純な作業の繰り返し」で構成されています。

突き詰めれば、どの「仕事」だって
「人間が作業として実施すること」の差に
そこまで違いはないはずなんです。

なのに「人気、不人気」の差は
どこで、何が理由で発生するのか。


ぼくは「その職業で、仕事を魅力的に伝える
象徴のような存在がいるかどうか」
だと
考えるようになりました。

【魅力の伝え方】

ぼくは、介護職をしています。
あなたは「仕事の介護」
どのようなイメージを持たれていますか?

ブログのネタ探しのため、SNSなどで
「介護」で検索をしますけれど

なんというか、介護の仕事の内容を
楽しそうに書いていたり、伝えていたり
されている方って、少ない・・というか

ほとんどいらっしゃらないような
印象を受けます。
(ぼくが探し切れていないだけかも)

介護職の方のつぶやきって、おおまかに
2つに分かれている印象です。

①仕事の愚痴、不満をつぶやく方

②いかに「やりがい」のある
仕事なのかをつぶやく方


①の方は、例えば
「今日、利用者様に〇〇みたいな暴言を吐かれた」

「ほんと最悪。〇〇(職員さん)がミスしてくれた
お陰でサビ残(サービス残業)だわ」

「この施設終わってるわww
今月だけで〇人辞めたww」


みたいな、ネガティブな発信をされている方。

そして②は、例えば

「介護はお金じゃない!人のためになる
崇高な仕事なんです」


「今日も一日、利用者様から感謝の言葉をもらえて
本当に充実していた。介護ってホント
やりがいがあって楽しい♪」

のような感じです。

どのつぶやきの方も、その方なりの事情や
価値観があり、否定をしたいわけではない事を
前提に、書かせて頂きたいのですが

仕事はなにをしても、不満は生まれますし
愚痴を言いたい時もあります。

そして、楽しく感じる瞬間も、報われたような感動を
覚える瞬間も、継続していく中で、必ずあります。

テレビなどで介護職の特集をされる時
必ずと言っていいほど飛び出すワードに
「やりがい」があります。

以前、介護施設での画期的なケアの取材をされていた
中での、職員さんへのインタビューの中で
その職員さんが

「確かに給与は低いかも知れないが
やりがいを感じる仕事だ」
みたいな
締め方をされていました。

個人的には、すこし悲しくなりました。

だって、見る人がみれば
「やりがいがあっても、給与は低い仕事なのか」
って、思われてしまいかねません。

人が仕事をしなければならない理由は
「やりがい」ではなく「お金」です。

「やりがい」「価値観」ですが
「お金」「価値」です。

仕事の介護は「やりがい」をやたらと
強調される印象を、自分は持っていますが

翻せば「給与の面」
では魅力が薄いんだろうなと
見る人には、思われるような気がしています。

「やりがい推し」は、伝え方としては
適切ではないのかな?と勝手に悩んでいます。

結局は
「仕事のどこを、切り取って伝えるか」
重要なのかなとも思っています。

【すべらない話】

お笑い番組の「すべらない話」って
ご存知ですか?

ダウンタウンの松本さんを中心に
人気のお笑い芸人の皆さんが集まって

自分が思う「鉄板の面白い話」
披露してゆく、という番組なのですが

例えば、あの番組で披露されたお話の中で
千原ジュニアさんの「タートルトーク」があります。

東京ディズニーシーに行かれた
ジュニアさん達が、アトラクションのひとつ
「ウミガメのクラッシュ」の中で
体験された出来事を、お話しているのですが

仮にぼくが、ジュニアさんと全く同じ体験をしたとして
それを誰かに「面白い話」として披露しても
「確実にウケない」と断言出来ます。

ぼくとジュニアさんでは
「体験した出来事のどこをピックして
どこが必要ないか、どこを膨らませるか」

の技術、知識、感覚、経験に
天地の差があるからです。

芸人さんの話が面白く感じるのは
「芸人さんの毎日が特別だから」ではありません


芸人さんは「面白いとはなにか」を常に考えていて
起こる出来事すべてにアンテナを立てています。

だから、人と同じ出来事を経験しても
「聞く人が魅力を感じやすいような伝え方」
自然と、出来るようになるのだと考えます。

「芸人」という職業が、ずっと人気なのは
メディアに露出した時、圧倒的な話術で
役割を十二分に全うしているから
なのだろうなと思います。

今年、残念ながら解散されましたが
「ザブングル」というお笑い芸人が、以前
闇営業問題のゴタゴタで謹慎されていた時期に
介護施設でボランティア活動をされていました。


この記事、好きです。

介護を不祥事の禊に使うなとか
否定的な見解の方もいらっしゃいます。

ただ、自分の考えとしては、こんな風に
有名で、発信力のある方が
どんどん仕事の介護を経験して
実際を伝えてもらった方が

ネガティブなイメージが先行しやすい
仕事には、実際を正しく伝えるという意味で
結果的にプラスになるのではないかな

考えています。

人気の職業には
「自分の職業を魅力的に伝えることの出来る人」
確実に存在しています。

それは、その方にとって「意識しての行動」では
ないのかも知れませんが「人気の職業」には
「象徴」のような存在が、確実にいます。

ネガティブなイメージが先行しやすい仕事には
芸人でいう「ダウンタウン」のような存在が
必要なのかも知れませんね。

【介護職、実際は?】

「イメージの上げ方」は、なんとなく
目途はつきましたが「実際はどうなの?」
というところですよね。

「介護職、未経験の方が仕事を始めて
果たしてどうなのか?」
ですが

ぼくの印象を正直に書きますと
「仕事量に対しての金銭的な対価は
まだまだ低いと言わざるを得ない」
ですが

「お客様からの感謝がダイレクトに伝わるので
その部分は、直接消費者と関われない製造業などと
比較すると、意欲に変わりやすい」

「トライ&エラーの繰り返しに
自分なりの意味、意義を見出せるかが重要」

といったところでしょうか。

さらに個人的な感想を書かせてもらえれば
「継続していければ、相手が何を求めているのかを
自然と考えられるようになる」
という
メリットがあります。

介護も、お店の店員さんも、同じ接客業ですが
一人のお客様と関わる密度や時間が
圧倒的に深く、長いのが介護の特徴です。

※優劣の話ではありません。念のため・・。

仮にお店で、一人のお客様にNGを出されても
影響はそこまでないのかも知れませんが

一人のお客様に対してのコストをかける介護では
その影響は比較して、大きなものだといえます。

自分は店舗接客も、アルバイトで経験しましたが
とても難しくて、叱責されてばかりでした。
ただその経験は、介護の接客で活きています。

例えば、ぼくが実際に介護現場で経験した事を
「ネガティブ寄り」に切り取らせてもらいますと

・レビー小体型認知症の利用者様に、
泥棒と勘違いされ首を絞められました・・。

・更衣介助中に、肩を思いっきり噛まれました。
出血して、痣が残りました・・。

・夜間、不眠で立腹されている利用者様に
いきなりビンタされ「ひとごろし!」と叫ばれました。

現場が長いので、こういう体験も、少しはしています。

未経験の方が、そこだけ伝えられたら
「なんて怖い世界なんだ、介護って・・」
捉えられても、不思議ではありませんよね💦

でも実際は、続きがあるんです。

・レビー小体型認知症の利用者様には、後で
「本当に、申し訳ないことをした」と謝られました。

ぼくは「あなたの人柄は、分かっているつもりですので
どうか、お気になさらないで下さい」と伝えました。

その方は、自分がした行動をとても悔いておられ
苦しみが伝わる分、その事の方が辛かったです。

・肩を噛まれた時は、確かに痛みはありましたが
制服の上からですし、出血も微々たるものでした。
痣もすぐ治りました笑

自分の技術が未熟で、相手に抵抗感を
与えてしまった事で起こった出来事だと
認識しています。

・そしてビンタの件も、夜間せん妄の症状が
見受けられる方に、不用意に声掛けを
した事が、起因となります。
(ぼくが戦時中の兵隊に見えたようです)


物事は「一面的」に捉えると、どうしても
「極端」に寄りますが、本来すべては「多面的」です。

認知症の方の周辺症状も、その方の「生活歴」
「嗜好」を知り、行動を見極めた上で
「人としての礼節、接遇」を心がければ

「本来、その方が積み上げてこられた人格」
次第に顔を覗かせるようになります。

そうなればもう、後は「どうすれば、この環境を
心地良いと思って下さるのか」
に注力すれば
良いだけかなと思います。

ただ、これで終わると「キレイゴト」
なるので、さらに伝えます。

ネットの書き込みでよくある
「現場の対応次第で、周辺症状は治まる」というのは
半分まゆつばだと思っています💦

職員さんが、どれほど完璧に対応しても
礼節を尽くし、接遇を心掛けたとしても
周辺症状が治まらない方も、いらっしゃいます。

だって職員さんも、利用者様も「人間」ですもの。

なぜか認知症の周辺症状の対応の時だけ
職員さんを万能戦士のように扱うんですよね💦

虐待や、暴力は許されませんが
手を上げたくなる気持ちは、とてもよく分かります。

あと、お薬を服薬させることを極端に嫌う現場や
管理職さんも、たまにいらっしゃいます。

メマリーやドネペジルなどの認知症のお薬が
処方された時、過剰な意見を他職種の方にぶつけて
連携を乱してしまったり。

価値観は人それぞれなので、難しいですね。

個人的には「環境」で認知症は大部分
マシになりますが、そうならない方も
いらっしゃいます。

そんな時「お薬」という選択肢を試してみても
いいんじゃないかなと、考えます。
そのために「お薬」は存在するのですから。

解決の手段を、特定の何かに盲信したりせず
知識をつけて、「自分がどうか」ではなく
「相手がどうか」を主体に考えたい
ものですね。

【まとめ】

今回は「楽しい仕事ってあるのかな?」
という内容で、書かせて頂きました。

冒頭に書かせて頂いた結論の通り
「楽しい仕事なんてなく、その仕事に
携わる方の伝え方で、イメージの大半は決まる」

ということだと、今は考えています。

「仕事」は日々楽しい事、辛い事、両方ありますが
折角自分で選んだのですから

「自分の仕事を誰かに魅力的に伝えたい」
思って欲しくて、書きました。

余計なお世話ですね、すみません。

対外的にどうか、だけではなく
「楽しくない仕事を、どうすれば楽しめるのか」
という考え方も、大事なのかなと思います。

ほんと、話術スキルが高い人は憧れます。

ことばでした。
読んで下さって、ありがとうございました。

魔法使いことは
こんにちは、ことばです( *´艸`)

今回のテーマは
「福祉に携わるには、強い動機って必要なの?」
という内容です。

結論から書きますと
「人への興味が薄く、意思が弱くて、
他人への発信する力が弱い人でも、環境が成長を
促してくれるので、オススメ!」

というものです。

これから書くことは、経験から得た個人的な意見であり
特定の何かを否定したり、優劣をつけたいわけでは
ありません。

飽くまで「こういう考え方をしている介護職もいる」
というものです。

よろしくお願いいたします( *´艸`)


【福祉職のイメージ】

あなたが持つ、福祉関係のお仕事のイメージって
どういったものですか?

・人と関わるのが好き
・人のお世話をする事が好き
・優しい、献身的な性格、性質

自分が介護の仕事を長年させて頂いている中でも
「やっぱり福祉職に従事されている方は、優しい人が
多いんだろうなあ」
と、勝手に思っています。

逆に言うと「人と関わることが好きじゃないと
福祉の仕事って出来ないのかな?」
みたいに
二の足を踏んでおられるかたも
いらっしゃるかも知れません💦

かくいう自分はどうなのか?というと
「人と関わるのが好きではないし、
熱い想いも持ち合わせていない」

という、散々な自己評価です(;^ω^)ゴメンナサイ

というわけですので、福祉に興味があるけど
自分の性格的にどうなんだろう?
という方にむけて、
今回は書いてみたいと思います。

【優しいとは?】

勝手なイメージですが
「福祉に関わる人は、優しいんだろうな」
「人に興味があるんだろうな」という
考えがあります。

まず「優しい」という言葉の意味ですが
他人に対して思いやりがある。性質が素直で淑やか。
控えめ、慎ましやか、刺激が少ない
などです。

これだけだと、なんともいえない感じですが
個人差はあれど皆、他人に対しての
思いやりをお持ちでしょうし
上手く表現出来ないだけ、という方もいらっしゃいます。

昔ながらの職人気質の方とか「男は背中で語る」
みたいな方ですとか・・。

日本では詫び寂(わびさび)文化のような
「言葉を尽くすこと=無粋」みたいな考え方って
根強いものですし、自分もそういった価値観が
体現できない分、憧れる面はあります。

でもお仕事だと、利用者様に「こちらが何を考えているか
くらい、言わずとも察してよ」
なんてケアは
通用しませんよね💦

だからこそ、言語や非言語を尽くして表現するわけですが
それを、ともすれば「優しい」と形容して下さる方も
いらっしゃいます。

相手がそう思って下さるのであれば、何を否定する事も
ありませんが、飽くまで自分は「仕事で関わっている」
というスタンスで、介護をさせて頂いていますし

これからも、そうでありたいと考えています。

色々な介護への考え方、向き合い方があるので
一概にどうという事ではないですし

実際に現場で、熱意を持って介護に携わっている方を
否定したいわけでは、もちろんありません。

わざわざ自分から「介護は仕事で関わっているだけです」
なんて発信をした事は、一度もありません。

ただ、これをご覧になられた方は
「仕事で関わっているだけって・・冷たすぎない?」
などと、思われるかも知れませんよね。

ここからは「なぜ自分がこういう考え方をするように
なったのか」
を、お話させて頂きますね(*‘v‘ *)

【仕事に対しての向き合い方】

まず、自分は確固たる「目的」があって介護士に
なったわけではありません。

目的とは「誰かの役に立ちたい!」とか
「新しい介護士の急先鋒になる!」とか
そういった「高い志」のことです。

では、何故介護士になったのかというと
「人に勧められて、なんとなく」です。

なんとなくで介護をする奴なんているのか?と
思われるかも知れません(;^ω^)

すみません、ぼくがそうでした。

当時アルバイトをしていた職場の直属の上司に
「お前は介護職に向いている」
言われたことがありました。

その方は、ぼくにとって職場の中で
一番怖い上司で、叱責されてばかりでしたし

一緒に働かせてもらっていた中で、その方に
仕事で褒められた事は、一度もありませんでした。

若干美談っぽく聞こえるかも知れませんが
全っ然そんな事はなく、当時は正直、なかなかに
精神的に追い詰められていました。

目をつけられて、毎日怒鳴られていた時は
帰ってから、お湯を張ってない浴槽の中で
裸で一時間体育座りしていたり
(何故かは覚えていません)

今日は何を言われるのだろう
また怒鳴られるのかな、失敗したらどうしようみたいな
ストレスで、吐き気が一日中収まらなかったり
(実際トイレで吐いていましたが)

仕事を辞めることだけを考えていたけれど

辞めたら食べていけないな、ぼくを雇ってくれる所なんて
もうないだろうし、実家に帰るしかないかな
でも帰っても親に迷惑をかけるな、だったらいっそ
自殺しようかな、みたいな

超がつくネガティブ思考で、本当に
「今日も一日、なんとか生き延びた・・」
みたいな感覚を持ちながらの日常生活でした。

そういうしんどい時期が一年くらい続いたのですが
怒られながらも、シフトを欠勤せずに埋めていたお陰で
(後で聞いたことですが)
「こいつは仕事は出来ないけど、根性だけはある」と
その一点だけを評価してくれたみたいで

「お前は介護に向いている」
という言葉は、そこからのものだったのかも
知れません。

で、その方が色々な理由で職場を離れた時に
「もうあの人に怒られなくてすむ!」と
僕は内心小躍りしていたのですが

「俺の知り合いの介護の会社の
面接を受けてみないか?」と勧められて

「分かりました」と返事をしたわけでした。

・・お分かりのように、介護に興味があったというよりも
今までの関係性もあり、お誘いを断れなかったんです。

こういった流れで、
介護の仕事を選択したわけですが、当初は
人の役に立ちたいとか、福祉の仕事が
したいといった、目的意識は特になかったです。

面接に合格して、実際に働くとなってから
色々と介護について調べたりはしましたが
インターネットの、介護士さんの書き込みに

「介護士に向いているかどうかは、何日も便が出ていない
利用者さんの排便が、たくさん出た時に喜べるかどうか」

みたいな事が書いてあって

「人の便を見て、自分は喜べるのかな・・」と、
調べるほどに、不安は増しました(;^ω^)

その時の同じアルバイトのスタッフさんにお話ししましたら
「介護士は、保育士と違って、成長に携わる仕事ではないし
衰退させないように関わって、終わりを見届ける
仕事だから、意欲を維持するのが難しいって聞くよ」
とか

「介護はしんどいぞ・・絶対続かないから
やめとけよ」
とか

「お前が半年、介護を続けられたらおごってやるわ」
みたいに、みなさん、肯定的に介護を・・というか
ぼくのことを捉えていない(ようにみせて、発破をかけて
くれていた)ように思います(;^ω^)

で、いざ実際に現場に入ってみたら
どうだったかというと・・

個人的には、アルバイトの店舗接客の方が
何倍もしんどかったです。


介護施設っていわゆる「3K」のような、労働環境の
良くないところだと、勝手に考えていました。

グループホームで、身体的に重度の方が
あまりいらっしゃらなかったのもありますが、
仕事中にイスに座って作業が出来る時間がある
衝撃でしたし、

「お年寄りの施設って、施設の雰囲気とかも
暗めなのかな・・」
みたいな失礼な事を
ぼんやり考えていましたが、利用者様、職員さんともに
すごく明るくて、前向きな方が多かったです。

認知症の周辺症状も、自分が聞きかじったものや
想像していたものよりも、随分マシに思えたので
「想像と全然違う!」とびっくりしました。

怖~い上司に正当な理由で叱責されていた頃と
比べたら、本っ当に楽だったんです。

自分が働かせて頂いた施設が、たまたま
自分に合っていただけかも知れませんが
その職場で年数を重ねる事が
出来て、良かったなと思っています。

特に印象に残っていることは
看取りを経験させてもらったことです。

看取りとは、施設で終末期を迎える選択をされた方に
介護士として、その方にとって適切なケアを
実施する事ですが

「人の生命活動が終わる瞬間」を実際に経験した時は
家に帰っても、しばらく気分が沈みました。

「もっと出来ることがあったかも」
「自分の対応は、これで本当に良かったのか」


など、考えても仕方のないことを考えたりもしました。

実際、看取りでショックを受けて、その後の勤務に
影響を受けた方も、何名かいらっしゃいました。

【燃え尽き症候群】

「燃え尽き症候群」という言葉があります。

強い責任感を持って仕事を実施していた人が
何らかの切っ掛けで意欲を失ったり、落ち込んだりする
症状を指します。

対人援助職の方が陥りやすい症状のようですが
自分は、それに近かったのかなと思います。

ぼくも、その時は辞めようかなとも思いました。
嫌とか、辛すぎて、というわけではなく
言い表せない空虚感というか、自然と考えていました。

でも、これで退職する事に何の意味があるのか
見出せなかったので、その時から、
少しずつ、介護に対する考え方を変えようと思いました。

以前は「介護士なんだから、人に対してもっと
興味を持たないといけない」
とか
「ボランティア精神が必要な仕事なんだ」とか
「想いが熱い人ほど、良い介護士になれる」とか。

勝手に自分で考えて、どれも自分にない要素で
劣等感を覚えていました。

ですが、年数を重ねるうちに、人に対しての想いが
熱い介護士さんほど、接遇を疎かにしたり
主体が介護士のように捉えられるようなケアをしたり


自分のケアに自信を持つがあまり、他の職員と
ケアの方法で揉めた結果、退職してしまったり・
という
状況を、頻繁に見るようになりました。

人が人を想う気持ちは、性格と同じで
多様な表現方法があるのに、それが自分と違うだけで
人と諍いを起こしたり、揉めたり・・

それで辞めてしまう選択をする人達を見ながら
「想いの熱さって、結果マイナスな事が多いのかな・・」
って、考えるようになりました。

管理者をさせて頂くようになってからは
「現場の職員さんの、利用者様に対する熱い想いを、
どうすれば良い方法で、伝達させてあげられるか」

考えています。

気持ちが入ると、声が大きくなりますよね。
相手の事を想うと、色々して差しあげたくなりますよね。

出来るなら、それをそのまま表現せずに
「接遇」のフィルターを通して、発信して欲しいなと
思っています。
それは、同じ職員さんに対してもそうです。

相手に伝わらない正論は、意味を成しません。

自分は正論にこだわらずに、お互いが気持ち良く
働けて、利用者様がのんびり出来る環境の
職場、施設、家を皆さんと作っていけたら
いいなあと思っています。

長く介護職を続ける中で、自分の仕事に対しての
介護への向き合い方は

「自分がボランティアをしてでも、相手に尽くす」から

「仕事というフィルターで、気持ちを線引きしながら、
関わる全ての存在の、折り合いをつける」

というものに変わりました。

これは、管理側の立場を経験させてもらっているのも
大きいと思います。

【まとめ】

今回は「福祉に関わるには、強い動機は必要か」
について、書かせて頂きました。

一個人の意見ですので、参考にならないかも
しれませんが、自分に確かに言えるのは
「仕事の介護を始めた時、強い動機なんてなかった」
ことです。

「生きる意味」とか「なぜ生きているのか?」といった
悩みのように「生きる事そのものに明確な目的はなく、
生きていく中で、自分なりの意味を見出す」
ような事と
似ていたなと思います。

日本人は生真面目な気質ですので、考え方も
「他人に迷惑をかけてはいけない」という教え方をしますが
インドでは「人は迷惑をかける生き物なので、他人の事も
許してあげなさい」
と、教えるそうです。

仕事で福祉、介護に携わる方は、自分を守るためにも
色々な価値観に触れて、受け入れる努力をすることって
大事なのかもしれないと、長く介護職をさせて頂く中で
思いました。

というわけですので、人に対して熱い想いがある方は
もちろんなのですが、明確な理由がたとえなくても
「仕事の介護」を始めてみても、良いと思います。

ぼくのように、意思や発信力が弱く、
自分きっかけで成長が出来ない人間でも
周りの環境が成長を促してくれる、そんな仕事が介護です。

読んで下さってありがとうございました。

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